190503日記

ひたすらさみしさを噛んでいる。安心はいつまでもやってこない、数ヶ月間焦り続けている、さみしいと言い続けている。

 

ソファで横になっていても美しい文を書けるわけではない。感傷それ自体はうつくしいかもしれないけれど、感傷をうつくしく見せるのは難しい。このあたりが器用ならもう少し生きやすかったかもしれない。

 

ぼくと同じ弱い人の中にも、愛されるのが得意な人がいる。FFが昨日「弱みを上手に見せられる人間は好かれる」というようなことを言っていたが、ぼくも実感としてそれがわかる。ぼくは上手くない。ただ重い。

 

蝶がぼくの胸から言葉を吸い上げる夢を見た。蝶は薄青と黄色に点滅して、ぼくが口にするよりずっと素敵に言葉を扱った。ぼくの言葉はぼく以外の声で完成すると言われた気がした。ぼくの詩はもしかしたら、リラの音色に似た女性の声で読まれてはじめて良いものになるのかもしれない。