1112

創作ができないときに言語化欲求をなんとかするためにはじめたブログだったが、気づいたら最後の更新から半年が経っていた。継続して読んでいるひともいないだろうからなにも困ることはない。

 

目を覚まして大学に行き、帰ってひたすら天井を見る生活に息苦しさを覚えたので、昨日まで金沢に小旅行に行っていた。さすが観光地というべきか歩いていて楽しい街だと感じた。(人間が多いのは仕方ない) なかでもいちばん気に入ったのは橋場町に流れている川だ。とくべつ綺麗というわけではなかったけれど、川沿いを男女が寂しげな顔で歩いていたり、ひとりで水に手を浸している20代前半くらいの男性がいたりしたのがよかった。音も言葉も流れていく。

 

旅行先で買ったものを結局人に渡せないことがよくある。今回は気をつけたい。

 

最近詩を書くことをほとんどしていない。こころが尖りきってしまうまえに自制がかかるか、あるいはすっかり気が滅入って動けなくなる。そのため短歌ばかり詠んでいて、今はそれでよいとも思っている。

 

日食なつこを聴きはじめた。気に入った『黒い天球儀』と『エピゴウネ』の2曲をリピートしている。ここ2日で数十回は聴いたように思う。

 

少しずつ地面に足がつかなくなっていく感覚がある。本当のことから目を逸らすことを悲惨だと言っておきながら自らそこに飛び込んでいくようなことはしたくないし、表れだけを追うようのも嫌だ。つらさに挨拶をして、そのあとで飲み込む。空っぽのボンボニエールにはなりたくない。

 

収穫の終わった畑にひとりすわっている。歌をうたう。種を蒔くことは必ずしも正解ではない。